総務省が2日発表した平成18年平均の労働力調査によると、フリーターが187万人と14年の調査開始以来初めて200万人を割り込んだ。低賃金で立場が不安定なフリーターの減少は、雇用情勢の改善を改めて裏付けた。フリーターはこの2年間で27万人減少しており、安倍内閣が掲げる「平成22年までにピーク時の8割(174万人)にする」との目標達成が現実味を帯びてきた。ただ、年齢が高くなるほど改善の動きは弱く、年長フリーター問題の解決にはなお課題も残る。
総務省によると、フリーター数は15年をピークに年々減少。18年は前年から14万人減った。厚生労働省では「雇用情勢、再就職環境が改善されており、確実に正社員の増加が進んでいる」(高橋満職業安定局長)とみている。
背景には、企業業績の改善が著しいことに加え、団塊の世代の大量退職をにらみ、企業が基幹業務を担う正社員の求人意欲を高めていることがある。フリーターをはじめとする非正社員は賃金が正社員の6割程度とされ、税や社会保険料の納付も低水準にとどまりがち。雇用形態も不安定なため、厚労省では「結婚や出産をためらい、少子化の一因になっている」とみている。安倍晋三首相もフリーター数の減少を内閣の重要課題に位置づけている。
ただ、今回の改善をみると、15〜24歳は9万人減ったものの、25〜34歳は5万人の減少にとどまった。フリーターの定義から外れる35〜44歳のパート・アルバイトは16年以降、毎年2万人ずつ増え、18年は32万人に達するなどフリーターの“高年齢化”は深刻だ。
また、厚労省が同日発表した1月の有効求人数で、正社員が前年同月比で2・4%減少したのに対して、非正社員は2・7%増えた。雇用の先行指標とされる新規求人数は前年同月比で2・8%減り、4年7カ月ぶりの前年割れとなるなど、先行きに不透明感も漂う。
日本総研の山田久・主任研究員は「人口減で、売り上げ増が見込めないなか、企業は人件費抑制の姿勢を崩せないし、フリーターを中心に非正社員を調整弁とせざるをえない」と指摘。今後もフリーター数が一本調子で減少するかには懐疑的だ。
【用語解説】フリーター
統計上の定義は、15〜34歳の男女(女性は既婚者を除く)で(1)「アルバイト」または「パート」で働いている人(2)現在就業をしていない無職の人のうち、家事手伝いと学生以外で、アルバイトやパートで働く意志のある人。バブル崩壊後、企業が新規学卒者の採用を抑制するなかで急増、社会問題化したことを受けて、平成14年から総務省の労働力調査で統計を取り始めた。安倍内閣は22年までにフリーター数を174万人にまで引き下げるとしている。 (引用元:Yahoo!)
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2007年03月18日
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